冬が好きになった

ここ1年くらいで外で活動をすることが増えたけど、他の生命が活動できない真冬に科学技術の力の助けを借りてその辺を走り回っているとヒトであることの優位性を感じる。

というのは理由の半分くらい。もう半分は、去年スズメバチに刺されたので次刺されるとアナフィラキシーショックになって死ぬからです。虫マジ怖い。

秋が好きなヒトは多いけど、他の生物からみると冬という死の季節が目前となり大変厳しい状況らしく、スズメバチもその頃には気がたっている。そこに小太りの人間がフラフラと彷徨っていきたら、確かにムカつくだろうとは思うが、3箇所も刺さんで欲しかった。

アナフィラキシーショックを防ぐために、一度スズメバチに刺された人間にはエピペンというアドレナリン自己注射薬が処方されることがある。スズメバチによる被害は林業関係の間でかなり多く、死亡事故につながることも少なくなかったのだけど、この注射の普及で死亡率が下がってきたという話もある。食品アレルギーの応急処置にも使われるらしく学校の保健室に配備されていることもあるらしい。

しかし、自分で自分に注射をするというのは怖い。映画「ザ・ロック」でニコラス・ケイジ扮するスタンリー・グッドスピードが自分に注射を打つシーンを思い出す。スタンリーは心臓に刺したけど、エピペンは太ももに刺す。いきなり自分に刺すのは難しいので針の無い練習キットが同梱されていて、それを使って事前に練習をしておく必要がある。

次に刺されたら迷わずこれを太ももにぶっ刺す

スズメバチに刺されて死にたいとは思わないけど、アナフィラキシーショックで血圧下がって意識がとおのいて最期を迎えるという感じだろうから、事故死としてはまだ楽な死に方かもしれない。

でも俺は打つよ。この注射を。