甘い計画

以前に勤めていた会社の福利厚生のとして無料のお菓子用意してくれいていたからか、仕事中にお菓子を食べる習慣が身についてしまった。

その後タバコをやめ、酒をやめ、と生活習慣がは変わってきたのだけど、お菓子を食べる習慣だけは残った。そればかりかお菓子は気分転換やストレス解消のためのものになっていて、ここ数年自宅で仕事をするようになってからは食べる量もだいぶ多くなり、体を動かすこともしていなかったので体重の方も過去最高を記録していた。

ここ1年くらい野外で活動をするようになって体重の増加は防げているけど、減少は驚くほど緩やかで、ちょっと油断して食べすぎると減少した分はすぐチャラになるという状態。若い頃はすぐに体重落ちたのに中年のホメオスタシス半端ない。それでもついついお菓子に手を伸ばしてしまう。

何よりお菓子をちゃんと楽しんで食べてないのがよくない。子どもたちはおやつの時間を楽しみにしていて、それはそれは美味しそうに、心からお菓子を食べるのを楽しんでいる。それに比べて自分は手持ち無沙汰や口寂しさでグミやチョコレートを放り込み、小腹が減ったとポテトチップスを食べながら仕事をする。果ては自分のお菓子が足りなくなると子どものおやつにも手を出す始末。これがアルコールだったら完全に依存症と診断されるだろうし、実際お菓子依存症なんだと思う。

なので急に思い立ってお菓子を食べるのをやめることにした。

いきなりやめてもツラくて継続できなさそうだったので、一時的な代替をバナナにした。入手しやすくて食べやすいし、お腹もそれなりに膨れそう。糖質は高いけど食物繊維も含まれるのでチョコレートよりはマシとだろうという安直な考え。いつものように口寂しくなったら冷蔵庫からバナナを取り出して食べる。最初はたくさん食べて妻に心配されたけど、すぐに落ち着いて今はそこまでの量を食べなくなった。

タバコとコーヒーは匂いだけど、酒とお菓子は目からの誘惑が大きい。パッケージを見た瞬間に欲求が生まれるのがわかる。妻や子どもが楽しみにしているお菓子は、お菓子ボックスを作ってそこにしまってもらい、簡単に目に触れないようにしてもらった。

唯一の例外は自転車で山に行く時の補給食で、道中に羊羹やラムネで糖分を補給した。羊羹ってこんなに美味しかったんだなと山の上でひとしきり感動していた。

それ以外は一切お菓子を食べずにもうすぐ2週間。経験的には3週間を越えれば水平飛行に入れると思う。