鎖骨遠位端骨折

6/24の土曜日。この前に大原の道の駅に遊びに行って、そこで妻が買った手作りのラムネがひどくお気に入りだったので、この日は自転車で大原まで行ってラムネを買ってきた。程よい登りもありつつ、ちょっと川原に寄って遊んだりもできるしできるし、サイクリングのコースとしてはちょうどいい感じ。天気が良かったのでめちゃ日焼けしたけど。帰りに鴨川のあたりで˜道の駅で買ったお餅を食べながら自転車でコーナーを曲がる練習をしたりして帰宅。なんだかんだで結構長い時間外出していたのでまあまあ疲れた。

光学迷彩餅

次の日は早朝からいつものお山へ。最近うまくいかないセクションを反復練習。なるべく段差˜が少ないラインはないかと試行錯誤をしていたら、何度か不安定になることがあったので「あ˜んまり根を詰めてもうまくいかんし、最後に1回ゆっくりくだって帰ろう…」と今考えるとめっちゃフラグみたいなことを思いながら下ったところ、一瞬前輪が不安定になった次の瞬間に地面に寝転んでいた。

今まで自転車では何度もコケているんだけど、今回は痛みの感じ方がちょっとおかしかった。痛いというよりも重いってやつ。痛みがあるというよりは体がおかしいという感じ。苦しくてリアルで「クソー!」って声に出してしまった。

経験上、転倒した後はしばらく痛みの感覚はセーブされていて、5分から10分後に本格的に痛くなるというのを知っていたので、とりあえず今のうちに現状を確認して連絡を取っておいたほうがいいと思い、痛みを感じる方を触ったり回したりする。回転はできるので脱臼ではなさそうだけどひどく違和感があるので骨折っぽい。外傷はほとんどないので止血する必要はなさそう。自転車もハンドルがずれてチェーンが外れただけで目立った損傷はない。

とりあえず座り込んで妻に電話。転倒して骨折したかもしれない旨を告げると、すぐに救急に連絡せよとのアドバイス。確かにどちらにしても救急の病院を探すことになるけど、これから先痛みが増すことを考えると冷静に移動するのは難しくなりそうなので、電話を切ってすぐに救急に連絡する。

転倒して骨折の可能性があると伝えたまではいいけど、場所を伝えるのが非常に難しいことに気が付く。一般道からちょっと山に入ったところだったのでその道と目印を伝える。これがもっと山奥での怪我だったら厳しかったろうな…。

痛みが薄いうちにと思って自転車に乗ってみたけど、思ったより衝撃があるので押し歩き。痛みに耐えつつも「自転車の回収どうするかなー」と能天気なことを考えながら歩いていると消防車のサイレンの音が聞こえた。下山困難のケースに備えて消防車を手配してくれたのだろう。

無事に消防隊員の方と合流して名前や住所などを確認していると立っているのがつらいくらいの痛みになってきた。結構ギリギリだったなー。

搬送先が決まり移動。横にならせてもらうが車の振動でも結構痛みを感じつつじっと天井を見ていると程なくして病院に到着。妻とも連絡が取れて自転車も回収されたとの連絡を受けて安心する。

救急対応してくださった先生が処置中に「自転車?僕は空手。47の時に肋骨を折ってね。もうやめろって言われたなー」と共感の言葉をかけてくださる。この後色々な先生と話すがそれぞれこういう感じの慰め方をしてくれて面白かった。妻はなんの慰みにもならないとブチブチ言っていたけど…。

レントゲンを撮ってもらう。レントゲンの技師に撮影した後に即「折れてますねー」と言われ「やっぱ折れてたかー」となる。あとはどんな折れ具合なのか。

診断は「鎖骨遠位端骨折」となった。折れた骨が離れていること、細かく割れてしまっていることもあり手術をするべきだろうとの判断。救急対応してくださった先生は消化器が専門とのことなので、また明日来院して診断してもらう必要があるとのこと。搬送された病院はちょっと家から遠いので、明日の診断で紹介状を書いてもらうこともできるらしい。といっても自宅近辺で手術ができる整形外科ってどこだ?いつものM医院は手術まではしてないし…。今日は日曜日で連絡もできないし…。

ちょっと遠いけどここで手術してもらうかなーと考えながら受付に行くと、次は警察の方が。一応事故として処理しないといけないらしく自転車の写真を撮るとのこと。そして「鎖骨ですか。僕もアメフトやっとったんでやりましたよ。寝返りが打てなくて大変でした」とのこと。みんな色々やってるんだなー。

妻の運転で帰宅。確かに車でも結構遠いのでリハビリで通ったりすることを考えるとちょっと厳しいかもしれないね。という話をする。

怪我の痛みや手術への不安、もう自転車に乗れなくなるかもしれないという失望、楽しかった思い出。頭の中がぐるぐるして大きなため息が出る。どうにか仕事はできるだろうか。「ほら言わんこっちゃない」って思われるだろうなー…。とりあえずどうにかキーボードが打てることを確認しながらこの先の面倒をどう乗り越えていくかを考えていた。

続く。