夜と霧

きっかけは忘れたけど、誕生日には「夜と霧」を読み直すのがここ数年の習慣になっている。

凄惨な収容所の様子を伝えた作品と思われがちなのだけど、その実「全てを奪われてもなお生きる意味とは」という問いに答える作品なので、年に1度くらい読むのはちょうどよい。

今年はこの中で引かれているドストエフスキーの

わたしが恐れるのはただひとつ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ

という言葉が心に残ったのでハイライトを追加した。

生きる意味については、自分には難解で簡単に腑に落ちるものではないのだけど、またこの1年でその答えに近づければよいなと思う。